- 《速報》最低賃金:事実上の据え置き、上げ幅の「目安」提示断念
一昨日から続いている厚労省審議会での最低賃金の議論は、異例の長時間議論となりましたが、ようやく昨夜結論が出されました。
- 2020年度は最低賃金の目安を示すことを断念。事実上の据え置きが適当との見解を示した。
- 新型コロナウイルスによる景気低迷で労使の主張が激しく対立し、双方が合意できる水準を見いだせなかった。
詳しくは下URLの日経新聞記事ご覧ください。
- 日経新聞記事:「最低賃金 事実上の据え置き 労使対立で「目安」断念」
>>https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61881390S0A720C2EE8000/
審議会が最低賃金の上げ幅の目安を提示しなかったのは、リーマン・ショックがあった2009年度以来になるそうです。今後、最終的な最低賃金額は、各都道府県の審議に任される予定ですが、「据え置き」の公算が高そうです。例年であれば、8月下旬に各都道府県別の最終的な最低賃金額が公表されます。
ちなみに、上げ幅の目安が示されなかった2009年の、近畿圏における最低賃金の上げ幅は以下のとおりです。
県名 |
2008年最低賃金額 |
2009年最低賃金額 |
上げ幅(円) |
和歌山県 |
673 |
674 |
+1 |
奈良県 |
678 |
679 |
+1 |
兵庫県 |
712 |
721 |
+9 |
大阪府 |
748 |
762 |
+14 |
京都府 |
717 |
729 |
+12 |
滋賀県 |
691 |
693 |
+2 |
現在の和歌山県の最低賃金額は「830円」。10月からの新しい最低賃金額は、「据え置き」、もしくは数円のアップと予想します。