《速報・重要》緊急経済対策・補正予算が閣議決定!事業者支援策を解説します!
ご存知の通り、昨日政府は「緊急事態宣言」が発出し、同時に緊急経済対策を公表しました。民間の支出も含めた事業規模は108兆円、財政出動は39兆円であり、財源の裏付けとして約16兆8千億円の補正予算案を閣議決定しました。
- 日経新聞関連記事>>https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57765930X00C20A4MM8000/
- 財務省HP補正予算(16兆8千億円)の概要
>>https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2020/sy020407/hosei020407b.pdf
本日は少し長くなりますが、閣議決定された当補正予算の中の経産省管轄・事業者支援関連の予算について配信します。
- 経産省関連予算(8兆3千億円)の概要
>>https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2020/hosei/pdf/hosei_yosan_gaiyo.pdf
- 各事業者支援策の概要・PR資料
>>https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2020/hosei/pdf/hosei_yosan_pr.pdf
以下、上の2)のPR資料に則し、皆様の関心が高い主要な支援策・補助金についてのみ解説します。
【雇用の維持と事業の継続】関連
- 持続化給付金(13ページ)約2兆3千億円
- 昨日の配信で説明した「返済義務のない事業者を対象とする給付金」です。「売上が⼤きく減少した事業者に対し、法⼈200万円、個⼈事業者等100万円を上限に、現⾦を給付」するものです。「詳細な条件や申請⽅法等については、決定次第速やかに公表いたします」とありますので、申請先・事務局はどこになるか等の詳細は、少し待つ必要があります。私見ですが、「売上が前年同⽉⽐で50%以上減少している者」という要件(線引き)はちょっとハードルが高いように思えます。私だけでしょうか?
- 主要補助金(もの補助、持続化、IT導入補助金)の拡充・特別枠の創設(14ページ)700億円
- 14ページにある要件を満たした上で採択されれば、以下のとおり補助率・補助上限が引き上げになります。
*ものづくり補助金>>補助率が1/2から2/3へ引き上げ
*持続化補助金>>補助上限を50万円から100万円へ引き上げ
*IT導入補助金>>補助率が1/2から2/3へ引上げ(また、「ハードウェア(PC、タブレット端末等)のレンタル等も含めた、ITツール導⼊を⽀援します」との記載があります。今まではソフトだけが対象でしたが、ハードウェアも対象になりそうです。)
- 民間金融機関を通じた資金繰り支援(12ページ)2兆7千億円
- 既に安倍首相から公表のあった「民間金融機関を通じた「保証料ゼロ、実質無利子」の融資制度です。制度概要は12ページをよく読んでください。
【次の段階としての官⺠を挙げた経済活動の回復】関連
- Go To キャンペーン事業(20ページ)約1兆7千億円
- 新型コロナ収束後に観光業、飲食業、イベント業等において、需要喚起するためのキャンペーン施策です。(宿泊割引・クーポン、プレミアム付食事券などなど)
【強靱な経済構造の構築】関連
- 国内へ生産拠点を回帰させ場合等、その設備導入を支援する補助金(24ページ)2200億円
- 当補助金の概要・イメージは24ページを見てください。補助対象は「建物・設備の導入」(F/Sを含む)とのことです。当補助金の詳細は、事務局が決定された後判明するかと思います。
以上、補正予算の中の主要な事業者支援策であますが、上記2)PR資料には他の支援策も載っておりますので、さらっとでも目を通していただければと思います。また、今回の支援策のほとんどは未だ詳細が決まっておりませんので、決まり次第当メルマガでお知らせ致します。
現在、緊急事態であり、事業者様におかれては売上減など様々な影響を受けておられるかと思います。上記支援策が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。